社会の中で、人と関わりあっている以上、気分が落ち込んだり、自己嫌悪に陥ったりすることは誰にでもあります。普通なら数日経てば元気を取り戻すものですが、長い間、気分が滅入ったままで、物事を悲観的に考え、何をする気力もなくなって、おまけに頭痛や不眠などの体の症状もでてくるのがうつ病です。うつ病は「心のかぜ」ともいわれ、現代社会では一般的な病気で、何かのきっかけで誰にでも起こる可能性のある病気です。つらいことや悲しいことのほかに、本来は喜ばしいはずのことがきっかけで発病することもあります。
若い女性に多いのは、程度の軽い軽症うつ病で、これを別名「仮面うつ病」といいます。仮面うつ病では、精神的な症状よりも体の症状が強く表れます。頭痛、不眠、食欲不振、腹痛、便秘、下痢、吐き気、しびれ、動悸、腰痛などの症状がでてきます。身体症状の仮面をかぶったうつ病なので、そう呼びます。
ただ、体の症状が目立つうつ病であっても、気分の落ち込み、意欲の低下、集中力の低下などといったうつ病本来の精神症状を必ず伴っているものです。