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月経が正常にある時期は、子宮内膜は毎月剥がれ落ちるので、たとえ内膜にがんの芽ができても、がんにはなりにくいのです。しかし閉経が近づくと、排卵も毎月は起こらず、月経も不順になります。閉経になれば、月経は停止し、排卵は起こらないので、プロゲステロン(黄体ホルモン)は分泌されなくなります。ところがエストロゲン(卵胞ホルモン)は、排卵がなくても、卵巣以外でつくられます。
プロゲステロンがないのに、エストロゲンだけが過剰になって、子宮内膜に作用し続けると、子宮内膜はどんどん増殖し、「子宮内膜増殖症」という病気になってしまいます。これが体がんに進展していくのです。
子宮体がんは、排卵が止まることによってできるがんなので、50代以降に発症のピークがやってきます。体がんになりやすい人は頸がんとは反対で、①過去に妊娠、出産の経験のない人、②月経、無排卵の人、③更年期以降の人たちです。体がん患者の80%は50代女性で、75%は閉経後の女性といわれています。
また、体がんは肥満、糖尿病、高血圧と合併しやすい病気です。例えば肥満の人は、やせている人より、ずっと多くのエストロゲンを作り出すので、体がん発生を促すのです。
子宮体がんもⅠ期からⅣ期へと進行し、各期がa,b期又はa,b,c期に分かれます。体がんの0期はまだがんではなく「子宮内膜増殖症」の状態なので、Ⅰ期からががんになります。体がんが見つかった人は、例外なく不正出血を体験して病院へ行っています。注意したいのは、閉経前から閉経までのだらだらした断続的出血で、閉経前の月経不順と間違え、放置する人が多いことです。どんな出血でも侮らず、とにかく受診しておくと安心です。出血の他、おりものが増える人もいます。体がんが進行すると、おりものは水様性、血性、膿性などに変わり、量も多くなって、悪臭を放つようになります。さらに進行すると、子宮腔に血液、うみや分泌物がたまり、発熱、悪寒、下腹痛などの症状があります。